学びと発見を深化させるデジタル没入体験:来場者体験の変革

デジタルによる没入体験とデザインが来場者体験をどのように変換できるかを、展示デザイナーに探求してもらうためのワークショップ

オーストラリア国立科学技術センター「クエスタコン」は、35年以上にわたり、体験型展示の開発と公開を行ってきた実績を有しています。同センターの「サイエンス・サーカス」は、こうした展示を地方や遠隔地へ巡回させる取り組みであり、日本でも開催された実績があります。

デジタル技術の進化により、没入型かつインタラクティブな要素を展示に取り入れることが可能となりました。本ワークショップでは、展示デザイナーに対し、デジタルによる没入体験とデザインが来場者の体験をどのように変換できるかを探求させます。

登壇者

  • アニタ・ベック
    オーストラリア国立科学技術センター クエスタコンで、展示と先住民との連携を担当している。
    過去25年間にわたりオーストラリアとヨーロッパで来館者を惹きつける展示物を制作してきた。
    来館者の体験をより豊かなものにするために、デジタル技術を駆使している。誰もが楽しめる、包括的で革新的な空間づくりに情熱を注いでいる。
  • 齋藤 剛史
    オルト・グループのプロデューサーとして、最先端の映像表現と没入型テクノロジーを融合させた作品づくりに取り組んでいる。

    映画制作とデジタルデザインをつなぎ、受賞歴のある映画、インスタレーション、データ駆動型メディアアートを手がけてきた。

    最近の作品に「Human Beauty Landscape」がある。資生堂のために制作したこの作品は、感情や生体データをもとに人々の内面の美しさを可視化した。
  • カイリー・ミルウッド
    AGB Creativeの経営幹部チームの一員。
    博物館や文化施設と連携し、没入型のデジタルデザインを通して物語に命を吹き込む取り組みを行っている。カイリーが手掛けた大規模な公共ディスプレイは、世界各地で見ることができる。
    AGB Creativeは、物語とデザインを融合させ、人々と文化との新たなつながり方を提案している。
  • シュンジ・ディヴィス
    シュンジは、クレア・エヴァンスとトム・シダルと共に、ジュニア・メジャーのディレクター兼共同創設者です。Junior Majorは、デジタルと現実の世界を融合させるアーティストとテクノロジストの集団です。

    受賞歴のあるこのスタジオは、視聴者が実体験のように感じる没入型の体験型展示を通して物語に命を吹き込みます。シュンジは、オーストラリアを代表するデジタルスタジオで15年以上の経験を有しています