AI時代における科学コミュニケーションと信頼

AI時代において科学コミュニケーションと信頼がどう影響を受けるかを探るワークショップ

オーストラリア国立科学技術センター「クエスタコン」が、科学への信頼が揺らぎつつあるAI時代において、科学コミュニケーションが果たすべき役割について探究します。

本ワークショップでは、科学がどのように伝えられ、理解され、受け入れられるかという点において、AIがもたらす課題と可能性について専門家が議論します。教育機関、政府、産業界、博物館、科学館などにおける科学コミュニケーターとしての私たちの役割について、理解を深める一助となるでしょう。

登壇者

ボビー・セリーニ博士
ボビー・セリーニ博士は、オーストラリア国立科学技術センター「クエスタコン」において、副所長兼サイエンス&ラーニング部門ゼネラルマネージャーを務めています。展示やプログラム、各種パートナーシップの創造的な方向性を主導し、推進しています。多様な分野でのSTEM(科学・技術・工学・数学)教育の取り組みにおけるリーダーとして豊富な経験を有し、アジア太平洋地域科学館協会(アスパック/ASPAC)の執行委員も務めています。
トニー・ヘイメット教授
オーストラリア主席科学顧問
トニー・ヘイメット教授は、2025年1月にオーストラリア主席科学顧問に任命されました。本職においてヘイメット教授は、政府全体の科学技術分野における優先課題に関し、信頼性が高く、独立した、エビデンスに基づく助言を行います。

ヘイメット教授は、国内外の研究連携の強化に尽力してきた、経験豊富な科学者でありリーダーです。日本との関係も長く、1994年には日本学術振興会(JSPS)の支援を受けて初来日し、京都大学で講演を行いました。2024年10月には広島大学で講義を行うとともに、海洋研究開発機構(JAMSTEC)との意見交換も行いました。
エンリコ・パレルモ氏
エンリコ・パレルモ氏は、2021年1月よりオーストラリア宇宙庁の長官を務めており、オーストラリア初の月面探査ローバーに関するNASAとの協定締結や、同国初の商業宇宙飛行の実現など、数々の重要な成果を達成しています。
宇宙庁に着任する以前は、ヴァージン・ギャラクティック社に14年間勤務し、有人商業宇宙船の開発に携わり、最終的には最高執行責任者(COO)を務めました。同氏は、フランス・ストラスブールの国際宇宙大学で学んだほか、ウェスタンオーストラリア大学にて機械工学、物理学、応用数学の学位を取得し、同大学より名誉博士号も授与されています。
カイリー・ウォーカー氏
ウォーカー氏は、オーストラリア工学技術科学アカデミーの最高経営責任者を務めています。科学分野のリーダーたちと連携しながら、政策決定者への助言や複雑な課題の解決に取り組んでいます。
また、高齢者ケア研究&産業イノベーション・オーストラリア(ARIIA)の議長も務めています。受賞歴のある科学コミュニケーターであり、オーストラリア国立科学普及センターの客員フェローとしても活動しています。
アンナ=マリア・アラビア氏
スザンナ・エリオット博士